ある「実験」を行った図書委員についてあ、◯◯さん。こんにちは。
図書室で会うの、珍しいですね。誰もいない図書室で二人っていうのも、なんだか変な感じです。
私、ここ一年くらいほぼ毎日図書係してますけど、全然見かけませんでした。◯◯さんは自習室民でしたっけ？ 成績のいい人たちってみんな自習室派だし、私も図書係なんて辞めて自習室に行きたくなっちゃいます。
いえいえ、冗談です。勉強する場所だけで頭が良くなるなら苦労しませんよ。
それで、何かご用でしたか？ 今日は午前授業なので、もう図書室を閉めちゃう時間なんです。
自習室なら、いつも通り夜まで開いていましたよね？ 赤本ならそちらの方が揃ってると思いますけど……えーと、明日の古典の予習で使う資料を探しているなら、棚はすぐ分かるので手伝いますよ。
あれ、違いましたか？ 実力テスト……？ あ……はい。テストもお疲れ様でした。
休み明けにいきなり二日間もテストなんて、疲れちゃいますよね。
せっかくの春休みなのに、これまで覚えた知識が抜けないようにちゃんと勉強しなきゃいけなくて、名前通り実力を試されてるなって感じでしたから。ちょっとでもサボったら、すぐ分からなくなる問題ばっかりでしたし。
◯◯さんはどうでしたか？ もともと私よりかなり順位も上ですし、あのくらいなら朝飯前だったかもしれませんね。
え、鍵……？
あ……すみません！ 私、◯◯さんに、その……貞操帯、を着けてもらっていたんでしたね。休み明けで図書室の仕事が多くて、すっかり忘れてました。
私、集中すると大事なことが抜けちゃう癖があって、そのせいでテストでもとんでもないミスをしちゃうくらいで……いえ、こんなのただの言い訳ですよね。すみません。
鍵でしたよね。確かポーチに……はい、どうぞ。これが◯◯さんの……あ、すみません。これじゃなくて……こちらですね。こっちの鍵です。
それで……この前もお願いしたと思うんですが、よければ貞操帯を着けていたときのお話とか、あとはテストの自己採点を教えてほしいんです。◯◯さんがどんなことを感じたのか、興味があって……もしこの後お暇でしたら、ちょっと教えてくれませんか？
ありがとうございます。では、そうですね……司書室を使いましょうか。今日は司書さんが来ない日なので、自由に使えるんです。
どうぞ。お好きな椅子に座ってください。一応ポットも置いてあるんですけど、勝手に使うとたぶん怒られちゃうので……さっき買ったお茶でよければ、どうぞ。
はい。では、私の方でいくつか質問を用意しているので、答えながら◯◯さんのことを聞かせてください。
まず、私が先週◯◯さんのお部屋で……えっ？
いえ、さっきの鍵は……その、ただの予備ですよ。だって、◯◯さんの鍵をなくしちゃったら申し訳ないですし。◯◯さんも、自分の貞操帯が開けられなくなったら困りますよね？
でも……ちゃんと、閉めるのに使った方の鍵を渡そうと思ったんです。◯◯さんに心配をかけたなら謝りますけど……そんなに深い意味はありませんから。あまり気にしないでください。
ち、違いますよ。隠しごとなんて、そんなつもり……いえ、やっぱり◯◯さんは頭がいいので、こんなつたない言い訳じゃごまかせませんよね。
はい……嘘、ついてしまいました。姑息な嘘で騙そうとして、ごめんなさい。
では、◯◯さんのお話を聞く前に、今回私がしている「実験」のこと……伝えてもいいですか？ あまり、いい気分にはならないと思いますけど、それでもよければ全部正直に話します。
……はい。では……私、少し前に男性に着ける貞操帯というものを知ったんです。歴史の雑学本でも、たまに貞操帯についてのコラムが載っていますけど、あれは女性用のものばかりだったので、読んでいてとても新鮮でした。
まず、男性用の貞操帯があるということ自体も驚いたんですが、男性が貞操帯を着けると、その……射精、したくても物理的に封じられているので、性欲が自分でコントロールできないくらい高まって、貞操帯を外すためならどんな犠牲でも払ってしまう……と、そう書いてあって、初めは意味が分かりませんでした。
女性用の貞操帯だと、夫が妻に貞操を守らせるために着けさせていたという解説ばかりですけど、男性用の貞操帯の話になると、射精を制限して女性の言いなりにさせるような方法の説明しか出てこないんです。
でも、それっておかしいですよね？ この解説を受け入れると、男性が数日に一回は性欲が高まっていて、自由に射精できなくなると発情してしまうような……その、まるで動物みたいな存在だということになってしまいます。
そんな人たちが女性と一緒に授業を受けたり、同じ職場で仕事をするのは現実的じゃありませんよね。そんなの女性にとってはもちろん怖いですし、男性だって何かの拍子に射精したくてもできなくなったら、自分の意思とは関係なく性欲のはけ口を求めてしまったり、逆に女性の言いなりになってしまうなんて、そんなの怖くて女性に近づけないはずです。
確かに、性欲を抑えきれずに女性に乱暴してしまう性犯罪者はいますけど、今まで私が会ってきた男性にそんな方はいませんでした。そもそも、私が襲われるような魅力がないせいかもしれませんけど……でも、男性が射精を制限されたくらいで言いなりになるなんて、男性のことをバカにしすぎていると思ったんです。
それで、私は男性にとって射精がどれくらい大事なのか気になって、貞操帯を使ったある実験を始めました。
◯◯さんは、その「実験」を受けていた一人なんです。
はい……だから、私が貞操帯を着けてもらっていたのは◯◯さんだけではありません。さっきのは他の方の貞操帯に使う鍵だったんです。きちんと鍵の管理をできていなくてごめんなさい。
そうですね……すみません。◯◯さんには、私が◯◯さんにだけ興味を持ったように見えているかもしれませんが、実際は成績のいい男子のみなさんに声をかけて、私に、その……射精を観察させてほしいと伝えて、私と性的な行為をするのを嫌がらない方を集めていました。
成績のいい方は私でも話しやすいですし、性欲もあまり強くないと考えたんです。◯◯さんのような方たちが貞操帯で言いなりになってしまうなら、きっとほとんどの男性は性欲に支配されて生きているはずです。もし実験が失敗しても、全ての男性が性欲に負けるわけではなかった、とは言えますよね。
でも、結果は……◯◯さん自身が、よく理解していると思います。
私の実験はとても効率よく、射精を人質に取られた男性が女性にひれ伏すことを証明してくれました。◯◯さんも、これまで発情するたびに一人で処理していたおかげで、女子ともなんとか普通に話せていたんですよね。とっても驚きました。
男性の方はみんな、◯◯さんみたいに理性で性欲を抑え込みながら、なんとか平気な顔で暮らしているんだって分かって、ちょっと考え方が変わりました。
男性の性欲を正しく理解すれば、女性にとって扱いやすい単純な動物に見えてくるんですよね。まるで、女性の私たちはちゃんと人間なのに、貞操帯を着けた男性は人間以下の存在みたいです。◯◯さんからは、私のことはどう見えてますか？
……あら、だんまりですか。人間以下の存在なんて言われて、否定できないんですね。ふふっ。
ちょっと射精を奪われたからって、私の命令に全部従う必要はなかったのに……あんな恥ずかしい動画送っちゃうなんて、確かに人間以下ってなじられても言い返せませんよね。
最初に言ったとおり、男子のみなさんはもっと自分の性欲を怖がるべきだと思います。射精したさに性犯罪者になるかプライドを捨てるか選ばされるなんて、人生が不利になる弱点を背負っているとしか言いようがありません。
もし、私が◯◯さんを支配するために鍵を返さないなんて言い出したら、どうするつもりだったんですか？
……いえ。ちょっと、あまりに男子のみなさんの性欲が心配になったので、言葉が強くなってしまいました。
性欲を利用して言いなりにしようなんて、そんなことしませんので……どうか安心してください。
それで……質問、続けてもいいでしょうか？
もし興味があるのでしたら、もう少し実験の内容を詳しく伝えてもよいのですが……そうですか。では、どういう実験だったのか、話しますね。
今回の「実験」では、◯◯さんを含めて5名の方に協力してもらいました。◯◯さんにもやったように、実力テストの一週間以上前から射精を制限して、春休み中に直接会ったりLINEで話したりしながら反応を確かめたんです。
いつ外すかは伝えていなかったので、貞操帯の鍵を返すと嘘をついて、普通の人ならできないような命令に従うかどうかをまとめれば……どれだけ私の言いなりになっているか比較できますよね。
◯◯さんは、5人中ほぼトップでした。でも、何日も発情し続けているうちに全員私の言いなりになったので、あまり差はないと考えてよいと思います。
でも、この実験で確認したかったのは、男性が女性の言いなりになるかということだけではありません。
私が実力テストの前に貞操帯を装着したかったのは……その、性欲が男子の成績にどれだけ影響を与えるか観察したかったからです。男性にとって射精がそんなに重要だとしても、大事な仕事や学業を捨ててまで射精することを選んでしまうなら、女性に対する弱点どころか、理性ある人間としての欠陥だと言ってもおかしくありません。
そう思って、実力テストの前日と、実力テストの1日目が終わってから、そして実力テストの2日目が終わってから貞操帯を外したら成績がどうなるのか、確かめてみることにしました。
◯◯さんはテストが終わった後で外すグループにいたので、先ほど鍵を返したんです。
でも、実は1日目と2日目に外したグループには別の比較も行っていました。一方……つまり、◯◯さんの側には何も告げず、もう一方には「0点を取ったら私が射精を手伝ってあげる」と提案したんです。
ですから、実験の観点としてまとめると、まずはテスト勉強と射精のどちらを選ぶのか、そして射精のためなら成績を捨ててしまうのかという二つでした。どちらも、男性にとって射精がどれだけ大事かを如実に示すはずです。
つまり◯◯さんは、単に射精できないままテストを受けるという、他のケースとの比較対象になっていました。
だから、5人の中では一番楽だったと思いますよ。だって、他の方はテスト直前に自分の意思で射精を我慢したり、射精とテストを天秤にかけなければいけなかったんですから。
実際、1日目に射精を手伝ってあげた方は、その日のテストを全部白紙で提出してしまったんですよ。狂ったように腰を振って、結局私の脚に3回も射精していたので、やっぱりテストを捨てちゃうほどの価値があったんでしょうね。
いえいえ、違いますよ。私が◯◯さんを比較の軸に選んだわけではなくて、偏りがないよう全部サイコロで決めました。だから◯◯さんは、とっても運がよかっただけです。
さて、これで実験については全て伝えたつもりですが、他に気になることはありますか？ 実験に誰が参加したかは流石に話せませんけど、他に答えられる範囲でしたら答えますよ。
……そうですか。納得してもらえたなら、よかったです。さっきは◯◯さんにちゃんと伝えるべきことを隠そうとしてしまって、改めて本当にごめんなさい。
いろいろ質問しようと思ってたんですが、そろそろ本当に図書室を閉めないと先生が見回りに来てしまいそうですね。
今日はそちらの鍵はそのまま返しますので、自己採点の結果だけLINEで教えてくれますか？
え……あの、私がその方の射精を手伝ったのはテストを白紙で提出したからで、◯◯さんはちゃんとテスト勉強をして答案を埋めましたよね？ なんなら、射精に時間を浪費しなかったので点数が高くてもおかしくありません。違いますか？
◯◯さんの実験は、貞操帯を着けてもらっていた春休みの間と実力テストの結果が分かれば終わりなので、もういつでも好きにしてもらっていいんですよ。私が鍵を管理していたからって、私なんかに頼る必要はありません。
長い間大事な射精を制限してしまって、本当にご迷惑をおかけしました。
……で、でも……いずれにせよ、今日はもう図書室から出ないといけません。
どうしても、と言うのでしたら……そうですね。次の土曜日は図書室の開放日ですから、あと3日、その日まで我慢してもらえるなら、またここでお話ししましょうか。
もし、私に射精を手伝ってほしいなら……さっき渡した鍵を、いったん返してください。せめて、それくらいの犠牲は払ってもらわないと、◯◯さんにはメリットしかありませんから。
今すぐ射精できる自由の身になるのと、春休み中のように射精を人質に取られて言いなりになるの……どちらがいいですか？ 自分のプライドが射精に比べてどれだけ大事か、考えてみてくださいね。
どうしたいですか？ 私、男性がどれだけ性欲に支配されたバカな動物なのか、見極めようとしてるんですよ？ まともな人間なら、鍵を持って逃げ出すのが当然なのに……女性に手伝ってもらう射精の気持ちよさを想像して、迷ってますね。
……はい、ありがとうございます。では、今度はちゃんと名前を書いて管理しておきますから、安心してください。この鍵がないと、◯◯さんは人間に戻れなくなっちゃいますもんね。人間に戻れる権利、ちゃんとここにしまっておきます。
では、また土曜日に図書室に来てください。午後はだいたいみなさん帰ってしまうので、お昼過ぎにゆっくり来ればお待たせしないと思います。きっと、朝早くに来ても悶々としてしまうだけですから、できるだけ射精のことなんて意識せずに過ごしてくださいね。
それと……この「実験」のことを話したのは◯◯さんだけなので、他の方には絶対言わないようにしてくださいね。◯◯さんのこと……信じてますから。
あっ、◯◯さん。今ちょうど人がいなくなったので、LINEを送ろうとしていたところです。もしかして、廊下で待っていましたか？ 別に入ってきてもよかったんですよ。お待たせしてしまうかも、と言っただけですから。
では、司書室に移動しましょうか。土曜日は貸出がないので、誰か来ても呼ばれることはないはずです。
あの……こちら、◯◯さんの鍵です。今度は間違えないように、名字を書いたラベルを貼っておきましたよ。◯◯さんからもよく見えるように、チェーンを通して私の首にかけておきますね。貞操帯で管理されてる男性は、なぜかみんなこれが好きって書いてありました。
◯◯さんも、ちょっとどきどきしちゃってるみたいですね。よかったです。
さて、この3日間どうでしたか？ LINEでお話ししている限りでは、なんでしたっけ……初日の夜には、いきなり「もう限界だから、やっぱり貞操帯を外してほしい」なんて言い出したので、◯◯さんが自分から鍵を渡したせいですよって、丁寧に教えてあげましたよね。
そうしたら何を勘違いしたのか「何でもするから射精させてほしい」なんて言うものですから、どこまで言いなりになるのか気になって、全裸になって貞操帯がよく見えるポーズで動画を送ってもらいましたよね。
腰をへこへこと振る姿、正直気持ち悪くて一回再生するのがやっとでしたよ。まぁ、私がそう指示したんですけど。
やっぱり男性って、射精できるかもって期待だけであんな恥ずかしいこと、平気でしちゃうんですね。
春休みの間に送ってもらった写真も、しっかり保存してありますよ。私みたいに男子を実験台にしちゃうような女子にあんな弱みを差し出して、怖くないんですか？
あの写真、ばらまかれたらもう学校に行けなくなりますよ。分かってますか？
……いえ、冗談です。
でも、自由に射精したいはずなのに、誰かに鍵を預けるなんてやっぱり間違ってます。私は◯◯さんが射精できなくたって何も困らないのに、性欲のせいで正常な判断もできなくなってるって、理解してますか？
射精を制限されたら私の言いなりになってしまうって、春休みの間でしっかり分かっていたはずなのに。
もう貞操帯の「実験」は終わったんですけど、まだ男性……というか◯◯さんが抱える性欲の底が見えないので、もっと興味が湧いてきちゃいました。◯◯さんがよければ、またいくつか実験させてほしいです。
では、約束通り……実験結果についてまとめたので、話しますね。
……えっ？ 私は今日この部屋でお話ししましょうと言いましたけど、射精を手伝うなんて言ったつもりはありませんよ。◯◯さんが射精を手伝ってほしいという意思表示のために、確かに鍵は預かりましたけど……手伝うとは言ってません。実験でもないのに、ただの同級生にそんなことしませんよ。当たり前じゃないですか。
えぇと……でも、いったん実験の話を聞いてもらえませんか？ こんなのを話せるのは◯◯さんだけですし……この結果を見たら、自分の性欲がどれだけ恐ろしいものか納得してもらえる気がするので。
はい、ありがとうございます。では、手短に結果を話しますね。
まず、実験の概要についてもう一度振り返ります。
5人の方に一週間ほど貞操帯を装着していただいた上で、それぞれ異なる条件で実力テストに臨んでもらいました。前日、1日目、テスト終了後に外すのと、射精の代わりに0点を取るよう提案するという二つの軸を組み合わせました。つまり――
- Aさん: テスト前日に鍵を返却
- Bさん: 1日目が終了した後に鍵を返却、テストを捨てたら射精させると提案
- Cさん: 1日目が終了した後に鍵を返却
- Dさん: 2日目が終了した後に鍵を返却、Bさんと同じ提案を実施
- Eさん: 2日目が終了した後に鍵を返却
――というわけですね。Eさんというのが、◯◯さんのことです。結局……返却、はしてませんね。実験とは関係ないので、このままでいいでしょう。
春休み中は、みなさん日数が経つにつれて私の命令に従うようになりました。もしかしたら明日射精できるかもと期待させられて……◯◯さんも、わざと性欲を弄ばれているのに理不尽な論理で謝罪を強いられたり、生徒手帳と一緒に恥ずかしい写真を撮らされたりしましたよね。あれは全部、他のみなさんと並べて点数表にまとめてありますよ。
そして、本番の実力テストです。冬休み明けの実力テストとの比較なので、全く同じ点数になるわけではないですが、順位で見てもみなさん散々な結果でしたね。
まず、AさんとE……いえ、◯◯さん。
◯◯さんは送っていただいたとおり、5教科で30点ほど、順位では15位ほど下がりました。これまでは常に10位以内だったはずなので、ちょっと心配されそうな成績ではありますね。一週間くらい射精を我慢すると、かなり体調が悪い状態になると考えていいと思います。逆に言うと、普段は数日に一回のペースで射精しているのがよく分かりますね。
Aさんは、一週間我慢した末に自由に射精できるようになったことで、◯◯さん以上にコンディションが悪かったようです。短期間で何度も射精すると体力も奪われますし、睡眠時間を削って性欲の処理を続けていれば寝不足にもなりますからね。夜にLINEでいくつかメッセージを送ったのも、とても効果的だったようです。
結果として、Aさんはケアレスミスが相次いで5教科で85点、順位では62位も下がってしまいました。射精に頭が支配された男性は、本来の8割ほどしか実力を出せなくなるということですね。ずっと発情したままなら、8割の力しか出せないままどんどん成績が悪くなって、最終的には全力を出しても0点しか取れなくなるかもしれません。
次は、Cさんです。Cさんはちょうど、Aさんと◯◯さんの間くらいの結果でした。
1日目は◯◯さんと同じくらいしっかり解けていたのに、2日目はAさん以上に点数が下がった、という感じです。テストとテストの間の日ってちょっと気が抜けがちですし、そこで急に射精が解放されると全くテスト対策に集中できなくなるのかもしれませんね。
ここまでは、ちょっと春休みに勉強をサボったのかも、という程度の影響で済みましたが、問題はBさんとDさんです。
二人は結局、複数の教科で0点を取ってしまいました。Bさんは3教科。Dさんに至っては5教科全部です。
実力テストをボイコットした人がいるって、教頭先生が全校朝会で怒っていましたけど、ほとんどの人は何の話か分からずきょとんとしていましたよね。たぶんあれ、BさんとDさんのことだと思います。
親御さんまで呼び出されてしっかり叱られたそうなので、逆上されないようにしっかり気持ちのいい射精をさせてあげました。そのお話はこの前もしましたよね。
Bさんは私の脚に向かって3回も、Dさんに至っては、言葉でなじってあげたら耐えきれなくなって自分の手で射精していたんですよ。その前にもう4回も射精していたのに。
はい。Dさんは最終的に5回射精しましたよ。0点しか取れない男子が模範解答なんて持っていても意味がありませんから、一枚ずつ床に敷いて男性器と一緒に踏みつけてあげたんです。
それで、一番得意だった数学の模範解答に射精させてあげる前に、男性がどれだけ性欲に振り回されているのか、射精を女性に取り上げられるのがどれだけ危険なことか改めてお話ししたんです。
だって、何回射精しても発情したままで、私の好奇心で人生をめちゃくちゃにしてしまうのは、流石に忍びなかったので。
でも、私が丁寧に男性の性欲の危険性について話したのも、むしろ興奮の材料になってしまったようです。貞操帯を装着して管理されているストレスに順応するために、女性の言いなりになること自体が快感に変わってしまったんですね。
それで……その、自慰行為をしている姿を見下ろしながら、どんな男性も、女性がその気になれば簡単に言いなりになってしまうんだなって……強く実感しました。
今後のことを考えると、テストを捨てて射精する快感なんて覚えない方が絶対にいいんですが、二人がどうしてもとお願いしてきたので、仕方ありません。このままだと、中間テストや期末テストのような本当に大事なテストさえ捨ててしまいそうで、心配になってしまいます。
結局、◯◯さん以外の方は、しっかり性欲に振り回されて取り返しのつかないテスト結果になってしまいました。
◯◯さんだって、今回は偶然テストが終わるまで貞操帯を装着したままだったから助かっただけで、運が悪ければDさんみたいに模範解答をぐちゃぐちゃにしながら射精させられていたかもしれません。
LINEで「何でもするから射精させてほしい」なんて言っていましたが、私がちょっと意地悪するだけで0点になっていたかもしれないんですよ。
どうですか？ そう考えると、私に鍵を預けて発情し続けているのが怖くなってきませんか？
……えぇ。どう考えても今すぐ鍵を取り戻して逃げなきゃいけないのに、私の前で気持ちよく射精するのも、諦めきれないんですよね。ちゃんと分かってます。
◯◯さん。私、今日は射精を手伝わないと言いましたよね。その気持ちは変わらないんですが、代わりにちょっと提案があります。
もし、まだ私に鍵を預け続けてくれるなら、次の中間テストで、人生を台無しにした最高に気持ちのいい射精……◯◯さんが満足するまで手伝ってあげてもいいですよ。中間テストは、実力テストと違って成績表にしっかり反映されるし、推薦の基準にもなるので……Dさんより何倍も気持ちいい射精になるはずです。
でも、私に鍵を預けるってことは、男性にとって一番大事な射精の権利を差し出すのと同じですからね。中間テストまで二ヶ月ほど、射精の快感を貞操帯に閉じ込められたらどうなっちゃうか……性欲でいっぱいになったバカな頭で、よく考えてみてください。どうですか？
……はい。では、よろしくお願いします。男性がどこまで愚かで単純な動物なのか、しっかり「実験」させてくださいね。