先日COMITIA156で合同誌モノラルノートⅠ『宝石』を頒布した回について、本誌の制作や即売会までの準備、当日の様子などを書き残しておきます。
合同誌の制作
モノラルノートの基本的な計画や位置付け、今後の展望については、立ち上げにあたって書かれた合同誌「モノラルノート」の立ち上げによせてが詳しいです。
今回は告知記事にも掲載したとおり、私を含めて6人のメンバーで執筆を始めました。3月頭から中旬にかけてサークルのMatrixコミュニティの非公開ルームに招待し、都度アナウンスしながらGitHubのプライベートリポジトリで赤入れや修正を進めていくという流れです。

4月中旬の「みなさん進捗どんな感じ? あたしはプロットはできてて、適当な作品で暖筆しながら書き始めてるくらい」なんてのんきな私のアナウンスを見ても分かる通り、GW明けにやっと初稿が揃い始めて、入稿週で完成……と、実はここまで含めていつものスタイルです。いつも、と言っても諸事情で3年ほど空いたのと、メンバーの入れ替わりもあったのでちょっとだけ新鮮でした。
表紙のデザインは、いろいろアイデア出しをした末に、最終的には白黒を基調にしたシンプルなデザインにまとまりました1。初めはモノで溢れかえる薄暗い勉強部屋のようなイメージで進み始めたのですが、パキッとしたシンプルさの方が目を引くはず!となったのです。やっぱり歩きながら構想を練るのが一番捗りますね。

モノラルから感じるモノクロっぽさ、ノートの表紙っぽい罫線、文字の大きさと行数の表示がこだわりポイントです。
私の個人誌や私が主宰する文芸合同誌は、ほとんど全てがLuaLaTeX + jlreqベースのhentaigirls/abookで制作されています。もともとはA5版2段組の合同誌を作るために作ったテンプレートなのですが、あまねけ!作品まとめ集の変天美音を発行するにあたってA6(文庫)版を追加、そのときついでにA5版1段組にも対応していて、今回晴れて日の目を見たというところです。

もしこんな紙面に心地よさを感じましたら、あなたの組版にもぜひ使ってみてください。素直なMIT Licenseです。
即売会までの準備・宣伝など
みんなに参加してもらう合同誌だし、少しは宣伝も頑張ろうかな~と思って1ヶ月だけXに青バッジを付けてみました(今はもうありません)。ここも3年前とは少し意識が違うところかもしれません。
まず、5月25日から一週間かけて毎日収録作品を紹介していきました。作者のみなさんにキャッチフレーズをもらって、ちょっとしたバナー2にまとめた感じです。

それから、5月31日に各話のサンプルとBOOTHへのリンクをお知らせしました。例として私が寄稿した「旧新宿街」のサンプルを置いておきます。今回のために左右綴じ対応・見開き表示対応・リンク設定も可能なてきとうビューアを作ったのです。今後も使うと思います。
あとは6月4日のおしながきと公式サイト記事のお知らせ、本誌が届いた6月5日は実物写真の紹介、コミティア前日の6月6日の掲示ポスターの紹介まで続きます。途中の数日が空いてしまいましたが、毎日少しずつ情報をお知らせできたのでよかったと思います。
当日の様子
最近の出展では頒布物を減らして、シンプルで分かりやすい設営を心がけるようになりました。

頒布したのは新刊としてのモノラルノートⅠ『宝石』と、既刊としての変天美音Ⅰと変天美音Ⅱ、あとは女学生からのお手紙セットです。このグッズが埋もれてるのはもったいないな~と思うのですが、リアルすぎて逆に伝わりにくいのかもしれません。購入いただいた感想でもらった「人が人に書いた手紙を関係ない私が読んでる」というのがかなり近い感覚です。
ブースで閉会まで待機していた印象としては、背景に立てていたA2ポスターがかなり目を引いていました。やっぱり、デカいポスターにかわいいイラストを載せるのは大事ですね。私たちは「ブースに顔が向いているが爪先は向いていない」人たちがブースに興味がないことを知っていて3、その上で今回はポスターに目も爪先も向けてくれる人が多かったのです。
ポスターを見る。POPを見る。卓上のおしながきを見る。見本誌を読む。あっ、こんにちは。POPでちゃんと本の中身を説明できていなかった気がしますが、今回は見本誌まで辿り着いてくれる人がたくさんいました。ここまで来たら見本誌を読んで「あ、ここ文芸のサークルさんか~……」という顔で帰ってもOKです。騙すつもりじゃなかったんだよ、ごめんね。
次はでっかく「小説!」って書いたポスターにします。
カードと名刺に興味を持ってくれる人が普段より多かったのも嬉しいですし、何より面白かったのは無料配布のステッカーがじゃんじゃか捌けていったことです。実は商品ラベル用のシール用紙の余白に印刷した端っこグルメで、おまけなので適当にどうぞ~という感じで置いていたのですが、ブースに立ち寄ってくれた方に勧めたらけっこう喜んでもらえました!
なんてったって、ばつが悪そうな顔で見本誌を閉じた外国の方も、ステッカーを差し出すと「Oh, free? Wow!」と嬉しそうに1枚選んでくれたくらいです。エーッ、これって有料級にしていいやつなのか……という気付き。

ブースの左端に置いていたのですが、全体写真では見にくいので家で改めて撮ったものを載せておきます4。当日はさらに、変幻美少女ぶっくす。マスコットキャラクターのユーとリー5、あまねくらげなどのステッカーがありました。グッズを強化していく方針もよさそうだと感じたので、モノラルノート 「モノ子」ステッカーセットⅠとしてテスト販売をしています。
閉会後はごはん。だんだん強くなる雨の中、新宿の餃子屋さんに行きました。サークル参加でも一般参加でも、即売会の後に誰かと行くご飯は楽しいです。
後日のこと
6月9日になって、BOOTHのCOMITIA156特集ページ「小説・評論・その他書籍」コーナーにモノラルノートⅠ『宝石』が掲載されたという連絡をいただきました。変幻美少女ぶっくす。公式Xアカウントからも宣伝ポストを投稿しています。嬉しい!

やっぱ外見のデザイン! それから中身のブラッシュアップ! 合同誌企画なども含めて今後もいろいろ頑張りますので、まずは第一歩のモノラルノートⅠ『宝石』を入手してくれると嬉しいです。ブーストでステッカーもつきます。
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フローチャートボード・印刷版チケット付きパンフレットのふりかえりという記事で、ブースに大きなスチレンボードを立てて売り子と来場者を隔離した企画の解説と、当時の気付きを記しています。 ↩
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変幻美少女ぶっくす。公式XアカウントやMatrixコミュニティで現在使っているアイコンに描かれているキャラクターです。 ↩